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設計方針

  ここでは,設計の際にどのような方法で設計を行なっていくのかを簡単に説明 します.

  一般に,このような振動特性を考える場合,「周波数応答」というものを考え ます.図1に周波数応答のグラフを示します.このグラフは,横軸に周 波数[rad/sec],縦軸に振幅[dB(20log*)]となっていますが,簡単に説明すると,何[rad/sec]の正弦波(sin波等)を加えたとき,その振幅(ゆれ)が大体何倍になるか? ということを示しています.

  身近な例で考えると,机の上に手を置いて,振れ幅は大体一定でも,その振る速さを変えれば,机のゆれ方が全く違ってくるのですが,その手の速さと机のゆれの関係ををグラフで示したもの,とでも言えるかもしれません.

\includegraphics[width = 60mm ,height = 50mm]{sig22.eps}

図1. 周波数応答のグラフ

この周波数応答をどのように構造物の設計に用いるかというと,グラフ中で縦軸 が最大値をとるときの値,ここでは大体150[rad/sec]で -10dBになりますが,こ の値($ H_\infty$ノルムという)を小さくなるように,構造物を設計することがで きれば,振動に強い構造物の設計ができるのではないか,と考えられます.



Miyahito Hase 平成15年8月4日